6−8 エピローグ

 

ぴーひゃららったーらららららーんぴひゃらららったったんたんたーー♪(元にした曲があったはずなのに忘れました;;

 

「おう、秋にラーク。連絡もらったぞ、大変な目にあったらしいな。・・で、もう街を出たのか。」

・・・

「はい。さっき盛大に見送られて。まぁ、今回も赤い石関連の事件に巻き込まれちゃいました。まるで殺人事件に出くわす探偵、怪獣に出くわすヒーローって感じ。事件が俺を呼んでいる・・みたいな。」

「はい?何を言ってるんだよ、秋。おっす、ガト。どうにかそれでも俺たちはしぶとく生きてるぜっ。ちょっとイレギュラーもあったけどな。」

・・・

「ん、赤い石関連の事件はラグから聞いた。何だかもう一人の同じ世界から来たニックってやつとお前達が協力して解決したってな。大活躍だったじゃないか。で、イレギュラーってのは?」

・・・

「獣になりました。」

「人間になったぞ。」

・・・

「・・・・はい?」

・・・

「つまり・・・―――――――――――ということです。」

「俺たちが身の危険を感じたのって、それ関連のほうが大きかったんじゃないのか?」

「そ・・・そうかもな。」

・・・

「そんなことがあったのか。それにしてもまだ変な薬作ってるんだな・・・あいつは。今度は体質変化・・いや、性質変化の薬か。何だか他の世界からヒトが来るたびに変化してくな、この世界は。たまげたもんだ。」

・・・

「え・・?まだ、って言った?もしかしてガト、ラグが皆を実験体にして薬を作成していたこと知っていたの?」

「あ?そうなのか?」

・・・

「いや、まぁ・・・俺も経験者だったりしていたからな。教えなかったのは済まなかった。つい・・忘れちまって。そういや、ラグから報告受けたときはそのことには何も触れなかったな・・。むう、思い出したら腹が立ってきた。今度電話して色々代償となるものを用意してもらうか。お前達は、大丈夫だったのか?」

・・・

「身体が妙に暑苦しくなったり、全身が痺れるような痛みに襲われたりしたり・・・そのときは散々でした。死を覚悟したほど・・・。」

「だな。俺なんかも身体中の毛が立って抜け落ちるかと思ったものな。そんでもって俺の・・・も立つし。」

「ちょっ、ラーク!!それはなしっ!!」

「もがががが。」

・・・

「ん?何かあったのか?」

・・・

「あ、いや。何でもないって。ただ、まぁ獣とか獣人とかになれたのはいい経験だったと思う。どれだけ他の体質になると不便なのかっての分かること出来たし、それに結果的に街を救うための足がかりになったんだからまったく、というわけにはいかないけど、文句はそんなに言えない。」

「俺は特に。人間になるってのがあんなに気持ち悪いことなんだなってことは分かった。発揮するべき力も発揮できないしな。」

・・・

「そうかそうか。まぁ、お前達がいいっていうなら別にいいんだろうよ。それにラグももう迷惑のかかる薬は・・“そんなに”作らないらしいからな。何もかも万々歳ってわけだ。それで?今度はどこへ向かうんだ?」

・・・

「ここから北に行ったところに、列車に乗れる街があるらしいです。そこで列車に乗って時空管理局まで一気にショートカットするつもりです。だから、目的地はそこ。」

「あ、そういや秋。その街の名前聞いてくるの忘れてた。」

「大丈夫でしょ、行けば分かるだろうし。それに道なりに進んでいけば着くらしいし。間違うこともないでしょ。」

「そういや、そうだな。でも気になるっちゃ気になるかもな。ガトは知ってるか?」

・・・

「お?スマンな。さすがにそんなとこに知り合いはいないもんでな。着いてからのお楽しみ、ということで。」

・・・

「でも、ちょっとだけは気になりますね。んー、今更だけど・・・ラーク。」

「ん?何だ?」

「ちょっと街に戻って聞いてくる?ついでに何か歩きながら食べられるもの買ってきてくれると嬉しい。これ、財布渡すから。」

「おーおーおー!!分かった分かった!!じゃ、ちょっくら行ってくるな!!」

 

たたたたたたたたた

「はやっ。」

・・・

「秋、お前・・わざと行かせただろう。まぁ、こうしてお前と二人きりで話せる機会が俺も欲しかったんだが。ラグから聞いてるぞ、時空管理局での特殊集団の話。」

・・・

「やっぱり。聞かされてたんですね。未だにラークの記憶は戻りません。本当に俺と出会う以前のことは覚えていないようです。それで気になることが一つ。」

・・・

「あ?」

・・・

「ラークの紋章、ちょっと前より薄くなっている気がするんです。きっと、今回のことでその特殊集団にいたころの力が少し戻ったんだと思います。記憶・・ではなく能力が。あれが完全に消えたときにはきっと。」

・・・

「記憶も、力も完全に元に戻るってか。とりあえずは今までどおりで。絶対に強制的に思い出させようとするな。もし、ラークが手の付けられないようなことになったらお前もただじゃすまないだろうしな。もしかして・・お前を手にかけることもありえる。」

・・・

「・・・はい、気をつけます。」

・・・

「まぁ、そのことは時と運命が解決してくれるさ。どうも、時空管理局に近づくにつれ封印が解けていくような運命にあるらしいしな。お前はそれを制御してやれ。いつでも静止役にまわって何か変化があれば俺に連絡しろ。分かったな。」

・・・

「はい。ラークがいないときを狙って。勿論、時間帯も考えて。」

・・・

「それは助かる。で、もう一つ。聞きたいことがあるんだが。」

・・・

「なんです?」

・・・

「お前、ラークと何かあったろ?俺から見れば、親密度があがっているように思えるんだが?気のせいか?」

・・・

「え、あ、・・・そ、それは・・・。」

・・・

「なんかあったんだな?さぁ、話してしまえ。それとも、話さないで俺からラークに秋と俺がどんなことしたのか教えてやろうか?ん?事細かに!!」

・・・

「そ、それだけは!!言います。言いますって!!」

・・・

 

 

(ここから・・・二人の秘密会話。秋が恥ずかしげに話してガトが茶々を入れる。で、からかって笑って、また秋が赤くなる・・・の繰り返し。裏を見ても何もありません。)

 

「も、もういいでしょ!!」

・・・

「ん、満足満足。いいもん聞かせてもらった。」

・・・

「それじゃ、切りますね。また連絡しますから。」

・・・

「おうおう、それじゃな。お幸せに。」

・・・

「ガトっ!!」

・・・

「はははは、悪い悪い。」

・・・

「あ、そういえば・・ガトは何の薬を飲まされたのか、それだけは聞いておこうかな・・。」

・・・

「ん?ラグにか?・・・思い出したくもない。ワサビイヤワサビイヤワサビイヤワサビイヤボソボソボソ・・・」

・・・

「・・・そ、そうですか。それじゃまた。ん?何言っているんですか?・・・えっと、切りますね。それじゃっ。」

 

 

プツリ。ツーツーツー

 

 

 

「・・・・・わさび?」

 

 

 

 

それから五分後。木の根元でぼーっと待っていた秋の元にラークが帰ってきた。

ラークの口には大きなビニール。

その中には、歩きながら食べれるものがありったけ詰められていた。

 

「こ・・これは俺が悪いんじゃないぞ。行ったら皆に可愛い可愛い言われて中に入れられて。決して、格安ほとんどタダセールやってたからありったけもらってきたってわけじゃないんだからなっ!!・・・って、あ。」

そう、まくしたてるように喋って、すぐに自分が喋らなくていいことまで喋ったことに気づいて、ぽとりと袋を落とした。

 

 

 

今日もいい音が響いている。

 

 

 

 

二人で食べ歩きながら歩く

道は、森の中にどこまでも伸びていて

暗くなった道は自分の焦りや不安をかきたてるようで

幸せなその時を感じながらも、完全には安心できない自分がいる

 

この道は何処まで行くのだろうか

この道は何処へ繋がっているのだろうか

天国、地獄、はたまた別世界

未知の世界はどこまでも

 

ただ、来るのを待っている

 

 

振り向けば遠くに虹が出来ていた

綺麗にかかったそれは、いつまでも手を振ってくれているようで

ひと時の安らぎを与えてくれた

 

 

暗いなと呟けば、大丈夫さと声をかける相手がいた

大丈夫さと声をかければ、ああそうだなと笑ってくれる相手がいた

 

 

 

 

 

世界はどこまでも広がっていて

そして・・また二人は歩き続ける。




第五章  とりかえっこキャンペーン 終

 

 

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